こんにちは。アシカです!
今回は「ダイヤモンドの功罪」というは、圧倒的な才能を持つ少年・綾瀬川次郎の生き様を描いた作品となっています。
彼の才能は周囲の人々に多大な影響を与え、大人たちはその才能に狂わされ、同世代には絶望や嫉妬を与えてしまいます。
本記事では、この作品のあらすじと感想を通じて、才能がもたらす功罪について語っていきいたと思います。
この作品は下記のような方にオススメです。
▪️王道ではなく異色の野球漫画を読みたい方。
▪️ヒューマンドラマを楽しみたい方。
▪️天才特有の葛藤を知りたい方。
あらすじ
【あらすじ】
引用元:ダイヤモンドの攻罪|ヤンジャン!集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ
「オレは野球だったんだ!」 運動の才に恵まれた綾瀬川次郎は何をしても孤高の存在。自分のせいで負ける人がいる、自分のせいで夢をあきらめる人がいる。その孤独に悩む中、“楽しい”がモットーの弱小・少年野球チーム「バンビーズ」を見つける。みんなで楽しく、野球を謳歌する綾瀬川だったが…。
上記の通り
何をしても特別扱いされて馴染めなかった圧倒的な才能を持つ主人公・次郎。
楽しいがモットーの野球チーム「バンビーズ」に出会い、仲間たちと楽しく野球をしていく展開と思いきや。
次郎の圧倒的な才能のせいで、チームがどんどんおかしくなっていきます。
監督を含む大人たちには次郎の意志に関係なく、勝手にU-12日本代表の選考会に応募され日本代表になったり、チームメイトの中には次郎の圧倒的な才能により野球を辞めてしまった子が出たりします。
世間でいう成功は全て手に入れることができるのに、自分の望むもの(みんなで楽しく野球をする)は一切手に入れることができないという次郎の葛藤の物語となっています。
感想
「ダイヤモンドの功罪」を読んでみて、最初に思ったことはこの漫画は野球漫画ではなくヒューマンドラマ漫画だと感じました。
「圧倒的な才能を持つものが争いを好まない平和主義者だったらどうなるのか?」について重点を置いており、通常の野球漫画の主人公たちは才能と感情が一致しており、努力を惜しまない上昇思考型タイプだと思います。
しかし、この作品の主人公・次郎は「負けてもみんなが楽しめてるなら良かった」と考えているため、才能と感情が不一致状態のため、次郎の理想からはどんどん遠ざかっていきます。
野球から逃げ出そうとしても、次郎の圧倒的な才能を知ってしまった大人たちが、ほっとくはずもなく逃げることができないです。
野球を続けたとしても、チームメイトに絶望や嫉妬を与えてしまい野球するだけでも生きづらい。
そんな重圧を小学5年生に与えるという正気とは思えない展開で次郎に感情移入すると、どんどん辛くなりますが、読む手を止めることができない魔力がこの作品にあります。
上記の通り、ヒューマンドラマを題材とした作品のため純粋な野球漫画を求めていた方には少し物足りないと感じますが、その代わりにヒューマンドラマ好きには堪らない魅力溢れる作品となっています。
物語については次郎が水泳スクールに通っているところから始まります。
先週入ったばかりの次郎ですが、その圧倒的な才能から既に別格扱い。
同じスクール通う子からは「あんなのいたら練習する意味ないじゃん」と陰口を言われます。
物語冒頭から既に可哀想です・・・・
次郎は「スポーツはみんなが楽しそうにプレイするべき」がモットーのため、自分の想像とは違った水泳を辞めてしまいます。
ここで、「どこに行ってもなじめる気がしない」と母親に愚痴をこぼします。
そんな時に、野球チーム「足立バンビーズ」のメンバー募集のチラシを見つけ、「すごい楽しそう」だと思った次郎は入団を決めます。
この時は、やっと次郎が救われると思ってにっこり状態の私でしたが、後から考えるとここから次郎にとっての地獄の始まりなのかなと感じています。
「足立バンビーズ」入団初日、そこには次郎の理想を体現しているチームそのものでした。
楽しいそうに野球をしているチームメイト、友達のように接してくれる心優しい監督。
ここでなら、自分はスポーツができると次郎は喜びます。
そして、チームメイトたちから「ピッチャーになってくれたら嬉しい」と初めて同世代の子から嬉しいと言ってもらえて、俺は野球だったんだと次郎は確信します。
引用元:ダイヤモンドの功罪1巻より
次郎は自分の球を取れる捕手がいないためずっと補欠でしたが、チームで楽しそうに野球をやれるだけで幸せな様子でした。
個人的には、ピッチャーではなくても、野手として出れば良くないかとずっと思ってました笑
次郎の母親から次郎は争いを好まない性格だから「楽しくがモットー」の「バンビーズ」に入れて本当に良かった監督でしたが、その手元にはU-12日本代表の選考会の募集が・・・・
その日から、次郎のピッチングを動画で撮り出したため、これは悪い予感がすると感じました。
しかし、次郎が「バンビーズがいいよ」と笑顔で言ったことで監督は思いとどまります。
ですが、一度も教えたことのない変化球を動画を見ただけで投げれるようになってしまった次郎の圧倒的な才能を見てU-12日本代表の選考会に応募してしまい、見事を合格してしまいます。
そして、次郎にU-12日本代表の選考会に行くように説得して1話が終わります。
正直、1話の話が濃すぎて脳の処理が追いつかなかったです。
最後の監督が次郎に選考会に行くように諭すシーンも、次郎がまだ何も知らない子供なことをいい事に上手いこと騙すシーンは最早狂気です。
引用元:ダイヤモンドの功罪1巻より
しかし、監督の気持ちもわかるところも読者的には辛いところです。
次郎のような圧倒的な才能をこんなところで埋もれさせたくないという自分勝手なエゴではありますが実際のこのようなことがあれば、私でも同じようなことをする可能性があるので監督を強く責められないというなんとも言えない感情になりました。
1話以降はさらに過酷で、選考会の中でも圧倒的な才能を見せつけ、自分の望んでいない大舞台に無理やり連れて行かれたり、相手が可哀想だから「打たせあげようかな」と本気でプレイしている相手を侮辱しているような発言をしてチームメイトを怒らせたりしますが、次郎の圧倒的な才能の前に誰一人強く言えないという誰にとっても、絶望的な状況のため緩やかに破滅に向かっている感が凄まじいです。
重たい話ではありますが、読んでる時は読む手が止まらないほど引き込まれましたので、ヒューマンドラマ好きには文句なしでオススメできる作品でした!
気になる方はヤングジャンプの公式サイトで1話を無料で読むことできるので、良かったら読んでみてください!
ダイヤモンド攻罪第1話|ヤンジャン!集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ
「ダイヤモンドの功罪」が好きな方にオススメの一冊
「姉のともだち」が好きな方にオススメの一冊を紹介します。
それは「ブルーピリオド」です!
ブルーピリオド
【作品紹介】
世渡り上手な努力型ヤンキーが絵を描く悦びに目覚める! 絵を描かない人にも刺さる熱くて泣ける美大受験物語!成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
引用元:ブルーピリオド|アフタヌーン公式サイト
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。
美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!
「ブルーピリオド」の主人公は優等生タイプの秀才系主人公となっており、高校生から美大を目指す物語となっています。
次郎とは真逆のタイプではありますが、美大に入るために予備校に通うことになった主人公が、その予備校で圧倒的な才能の違いを見せつけられても、自分の強みを活かして努力していく作品となっておりどちらも、「才能」をテーマしたヒューマンドラマです。
「ブルーピリオド」の主人公は才能のない側(凡人側)にはなりますが、才能への葛藤などが「ダイヤモンド攻罪」と似ており、「ダイヤモンドの攻罪」が好きな方にはハマること間違いなしの作品となっています!
まとめ
「ダイヤモンドの攻罪」は野球を題材としておりますが、野球よりもヒューマンドラマを重点に置いた異色の野球漫画でした。
個人的には、大人全員に一度は読んでいただきたい作品となっていますので、この記事を読んで気になった方はぜひ読んでみてください!