君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?_1巻感想

あらすじ

運動も勉強も何もかも1番だった青年
高城誠司は昔から生物の魂の炎が見えており
生物の魂の炎が消える瞬間(死の瞬間)が
堪らなく好きだった。
そんな誠司は高校入学時に
人生初めてのライバルである菅沼拓真と出会い
親友となる。
しばらくして、拓真の妹が亡くなってしまい
自殺として処理され
人の嘘を見抜ける拓真は誠司に
妹を殺したのはお前かと問い詰めた所
誠司が殺したことを認めます。
その時に、魔法陣が発生し
2人は異世界に飛ばされるのであった。

感想

幼い頃から殺人衝動を持っていた
悪の心を持つ高城誠司と行きすぎた正義の心を
持つ菅沼拓真が異世界に飛ばされ
死闘を繰り広げるお話。

キャラクターについて

高城誠司
幼い頃から殺人衝動を持っていた誠司でしたが
ずっと、殺人衝動を抑えて暮らしていましたが
拓真の妹を手にかけて異世界に飛ばされてからは
第一王子のデュレルの右腕として暗躍します。

デュレルの右腕になってからは
自分の心が命じるまま好き勝手します。
その姿は悪そのものに見えますが
世の中は公正であるべきたという独自の美学を
大事にしており、悪にも色々な形があるのだと
感じました。
また、飴と鞭の使い方も非常に上手く
自分に絶対服従な相手には凄い甘いですが
裏切り者には、容赦しないため
裏切りそうな相手には恐怖で支配します。
その姿は悪というよりも魔王でした!

菅沼拓真
父が痴漢の冤罪で捕まったことをきっかけに
悪を絶対許せなくなってしまった
行きすぎた正義の心を持つ青年。

第二皇子であるアシュレイの信頼を勝ち取り
客人として迎えられる。

誠司のことは大切な親友だと思っていますが
悪に堕ちてしまった誠司を殺してでも
止めるという姿勢は悪を絶対許さないという
強い意志を感じました。

作中で唯一、誠司と同格扱いされており
身体能力と咄嗟の判断能力は
誠司よりも上です!

ストーリーについて
インストリアル王国の王位争いに
誠司と拓真が巻き込まれ
それぞれ別の陣営に分かれて
決着をつけるものになっています。

誠司は異世界転移後から
自分を抑えることはせず
自分の好きなように生きることを
決めたため王位争いを利用して
インストリアル王国をめちゃくちゃにします。

登場人物のほとんどが不幸になるという
悲惨なものでした。
正直、ハッピーエンドで終わる気が全くしません笑
誠司さえいなければ
和解の道もあったかもしれませんが・・・・

誠司と拓真の戦いも1巻で決着がついたので
キリが良く、1巻だけでも非常に満足できる
作品となっています!

今後の展開的には
誠司をどうやって止めるかという
展開になると思いますので
今後の展開が楽しみです!

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